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【FF7R徹底考察】パラレルワールド?原作とリメイクは別の世界(人生)のお話である!

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今回は『FF7R』で生まれた謎、「複数の世界線が存在しているのではないか?」という疑問について考察してみました。

※あくまでも個人の考察であり、正解や不正解にとらわれた話ではありません。
※FF7とそれに関わる派生作品のネタバレがあります!閲覧にはご注意ください! 

目次

徐々に増えていく原作との相違点

今作をプレイしていく中で、はじめのうちは、「原作からのボリュームアップが凄い!」、「選択肢とかセリフが違うとこもあるな~」、「あれ?設定も変わってる?」くらいに思っていたのですが、徐々に増していったのはそれらが”原作をなぞろうとしているのであれば”相違を生み始め違和感を醸し出していること。  

そして最後に明かされる「フィーラー」の存在目的を知り、どうやらリメイク版は『FF7(原作)』の世界(人生)を生きているわけではない

という結論に至りました。

更にはそれ以外にも他の世界がありそうな描写。
本作の考察を始める前にまずはここを整理します。 

存在しうる世界線/パラレルワールド

本編をプレイして確実に断言できる世界線(パラレルワールド)の存在は3つあります。

便宜上、記載は”世界線”で統一します。

①原作「FF7」の世界線 

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まっさらな状態で生まれた紛れもなく存在する世界線。
説明不要のオリジナル版。

フィーラーの守る”運命”となっているベースの世界線です。 

②リメイク版の世界線

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今作、リメイク版の世界線です。

この世界線が①の世界線(原作)とは違うという確実な根拠は、①の世界線にいない存在が生まれていること。と、その存在が①の世界線を再現させようとしているということ。

フィーラーの存在

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フィーラーとは、運命の番人ですが、このフィーラーが守ろうとしている”運命”というのは①の原作の世界線で起こる(起こった)出来事のことを指しています。

すなわちフィーラーは、①の世界線=原作があったからこそ生まれた存在であり、①と②の世界線が違うことがフィーラーの存在によって確実なものであると考えます。

①の世界線にはもちろんフィーラーはいません。 

①と②の違い

書いていて思ったのですが、①と②の世界線が違うこと(①の出来事があっての②の世界線)と気づくのって原作プレイ者だけなんですよね。

原作をプレイしていない初見者から見ると、②が本線(1個目の世界線)となります。更にザックスって誰?という状態のはずなので、この後語る③がまた別の世界線であることも分かりづらい。

要するに、初見者は世界線?何の話?状態のはずです。

ただこれよくよく考えてみると今作が初プレイであればそもそも世界線が複数あることを認識する必要がないんです(後述します)。

③ザックスが生存する世界線

f:id:maruko_30:20200608143637j:plain 引用:CRISIS CORE -FINAL FANTASY VII-

チャプター18で映し出されたザックスが生存する世界線。

原作やザックスが主人公の『CCFF(クライシスコアファイナルファンタジー)』をプレイしていると、ここで映し出される場面が『FF7』本編が始まる前の地点だということに、そして現時点から見るとストーリーに矛盾が生まれていることに気づくはずです。

①でも②でもない描写

・フィーラーの存在が確認出来ることからまず①の世界線ではないと分かります。

・更に映る、「忠犬スタンプ」のデザインがされたスナック菓子の袋。

②の世界では忠犬スタンプの犬種は”ビーグル”ですが、ここでは”ヨークシャテリア”のようなデザインです。ここが(意図的に)大きく映し出されることからしても、②の世界とも違う事を意味していると思います。

よって①でも②でもない、3つ目の世界線。

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(②の世界線の忠犬スタンプ)
変えられるのは未来だけ

他にも3つ目の世界線である(②の世界線ではない)理由があります。

それは③の世界線でのシーンは、②の世界線では既に通過済みの”過去”のであり、フィーラーを倒したとしても変えられる”運命”ではないということ。

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明確に”過去”は変えられない。と言われたわけではありませんが(変えられるとも言われてないけども)、通過してきた”運命”を変えられるのであれば、ザックスの生存どころの話ではありません。同じ世界線で”過去”が改ざんされるのであれば、逆にフィーラーに助けられたバレットは...?という話になっちゃいませんか?
同じ世界線であればバスターソードは受け継がれないし、もはや物語が始まらないまである。

②の世界線ではザックスが運命に抗えなかったからこそ物語が始まるわけです。 

エアリスの言葉を借りれば「”未来”は変えられるよ。」ということだと思います。 

ここが誤解を生んでいる気がしている

フィーラー=プラエコ(フィーラーの親玉)のエネミーレポートには、”星の運命にある全ての時間、全ての空間と繋がっている”と書かれています。

これによりフィーラーを倒した今は”過去”も変えられる!、ザックス生存だ!と先走ったのですが、そうではなく、”複数の世界線の存在を示唆する”記載だと気づきました。

どれだけの世界線が存在していようとも”運命”を変えかねない場面があれば、「どのタイミング(全ての時間)を通過しようとしていても、それがどの世界線(全ての空間)であろうとも、フィーラーは察知して登場しちゃうよ。見逃さないよ。」ということなのだと思います。 

③の世界線ではきっと...

③の世界線では、研究施設からの脱出が遅かったのか、逃亡期間が長引いたのか、ザックスとクラウドはミッドガル到着の直前(の運命ポイント)にいるところだったのでしょう。②の世界線でフィーラーを倒し、③の世界線からもフィーラーがいなくなったことによりザックスの運命が変わったわけです。

③の世界線ではクラウドとザックスはミッドガルに到着し、ザックスとエアリスは再会したのでしょうね。

 残念ながらこの③の世界線は今作の②の世界線ではないという結論に至りましたが、「こんな展開もあったかもしれないよね。」という制作側の粋な演出というか、ザックスへの愛(ザックスファンへの愛)を感じました。

リメイク版での(今作での)「ザックス生存説」は私はこの考察を持って”なし”と思っています。
ただ複数の世界線の存在が描かれているという部分に着目するのであれば、世界線が集約されるポイント(展開が)があってもおかしくないのかな?とは思います。もっと訳がわからなくなるその展開は望んではいませんが(笑)

今作はただただ、ザックスとエアリスがハッピーエンドを迎えるであろう世界(線)が存在する。と思えただけで幸せです。

④無数の世界線があるのかも

人の数だけ、プレイヤーの数だけ物語(世界線)がある。」なんて、ちょっとカッコつけた言って見たかっただけ的なセリフですが(笑)、少なくとも3つの世界線(世界線自体の存在)を確認でき、フィーラー=プラエコのエネミーレポートからしても、もっとたくさんの世界線があるのかも、ドラマがあるのかもしれないなと思いました。 

厳密な話をすると、①と②の間にも世界線があると思うんですよね。

①でいなかったフィーラーの存在が確認されて、”知識”としてライフストリームに蓄積されるための世界線が。誰かが一度フィーラーの被害に会っていないとエアリスがフィーラーの情報を手に入れることが出来ないんじゃないのかなと。まぁこれは②の世界線でご先祖様が被害にあっていても辻褄は合うのか...。 

無数の世界線の存在が今作に影響を及ぼすわけではなさそうですが、原作『FF7』はもちろんのこと、そこから生まれた派生作品のプレイ有無によってリメイク版のイメージや解釈が変わるように、複数の世界線の存在があることを想像するだけで、「あの人はこうなっていたのかも」とか「こういう展開もあったのかも」と妄想が膨らんで仕方ありません。あー楽しい。 

世界線のルール

当たり前と言えば当たり前かもしれませんが、ゲーム内を生きるキャラクターたちは別世界線の存在など知る由もありません。もちろん各世界線で起こったこと(起こっていること)の情報、記憶、知識もありません。

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私たちが生きていることと同じだと考えると分かりやすいです。

パラレルワールドがあるとは(基本的に)思ってないじゃないですか?たとえパラレルワールドがあるよ!、人生2回目だよ!って言われてもその世界の自分の知識は持ち合わせていないですよね?ゲーム内のキャラクター達も言動から察するにこの状況にあると考えていいと思います(ここに当てはまらない人物がいるのは後述)。

①の世界線があろうとも、②の世界線を生きようとも、③の世界線が遅れて進行していようとも、線上を生きる自分は常に人生1回目、「未来」「運命」なんぞや?状態です。それが当たり前、そうじゃないとおかしいくらい。

初見者と経験者の違い 

要するに初見者は何も考えず、ゼロ知識でリメイク版の物語を楽しめばいいわけです。世界線の有無を提示されたところで初見者が生かせる知識はないし、そもそも初見者であれば世界線を気にする必要がないようにストーリーは描かれています。

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逆に言えば経験者は、原作との違い(世界線の違い)を楽しむべきなのだと思います。世界線の存在は経験者しか楽しめないポイントであることに気づきました。そういうコンセプト(初見者と経験者で見える風景が違う設定)のもと、どちらにも物語が楽しめるように配慮されて作られていることを考察するほどに確証を持てています。

物語の核(の一つ)

ここまでに提示してきた[複数の世界線の存在][世界線におけるルール]がありますが、そこに外れる存在、別世界線のことを知っていそうな人物がこの物語で際立っていますよね?

 

そうです、エアリスです。

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エアリスは何らかの影響、又はセトラの能力で、②の世界線を生きながらにして、”運命”という名の別の世界線(①の世界線)の出来事を知っていそうな描写にまみれています。

 

では皆と同じようにレールに沿っていくはずだった世界線の中で、エアリスが影響を受けたものは何か?

①の世界線にはいなかった存在、今作で明らかに不穏な行動を取る存在。

 ・・・ もうお分かりですよね?

 

◆フィーラーとエアリスの関連性について考察しました↓

なぜ複数の世界線が存在するのか?

ここまで書いてきた通り、世界線の存在(別物語)に気づき、その存在意義に疑問を唱えるのは(私を含め)原作プレイ者が大半でしょう。

新しいものを生み出すということ

極論を言うと、「リマスタ-」ではなく「リメイク」なんだよ。という一言で片付いちゃいます。(画像を)綺麗にするだけではなく、物語を作り直すわけですね。ベース(原作)はありつつも新しい物語にするために生まれた別世界(線)という設定。各所は生かすけど、同じものにはしないよという制作側の決意のような設定ですね。

 制作側の目的を読み取る

ただそれだけ(ゲーム的な設定)で片づけたくはない、もっと考察に生かしたい一言がアルティマニアのインタビューでありました。

ストーリーとシナリオを担当した野島一成氏は「COMPILATION of FINAL FANTASY VII」(FF7の派生作品たち)で増えて行った設定をひとつにまとめたい。と語っています。

f:id:maruko_30:20200608134322j:plain引用:COMPILATION of FINAL FANTASY VII Best Selection 

すなわち『FF7』の派生作品の情報も組み込まれた上でリメイク版が作られている(作られていく)と考えられます。様々な派生作品で生まれた後追いのストーリーや情報、プレイヤーが感じた原作との(些細な)矛盾や相違が一堂に会することになるわけです。

そしてそれらを制作側は総まとめをしようとしているようです。

原作ファン内では「原作をなぞるだけで良かったのに…」という意見は多く存在し、その意見も(とても)理解は出来るのですが、制作側は派生作品も取り込んでリメイク版を作り上げることを(も)目的の一つとしており、それらを達成するためには、原作ではない世界線が必要、原作に付け足す程度では回収しきれないことが多々あるのだということをユーザー側が理解しなければいけないと思います。

私が派生作品をプレイした中で感じていた大きな違和感の一つが今作が原作と[別世界線]であることや、[各派生作品を取り込んでいる]という前提によって腑に落ちました。そしてこれが辻褄が合い非常に嬉しくもありました。

♦それは、エアリスとザックスの関係について(別記事で書きました↓)

運命の中で起こる誤差

原作そのものに対しても現在の社会の価値観なども取り込む(考慮する)必要があった(それらも別世界線にすることによって可能となった)と思われます。 

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例えばアバランチについて。

原作ではサラっと流していたミッドガル脱出までのストーリーを深堀りする際、ゲーム世界とはいえ褒められたことではないアバランチの行動についても因果関係を変える必要があったのだと感じました。 

原作のまま表現すると、アバランチの行動や末路ってリアルに詳細に描くほどに特大ブーメランにも程があり、民間人巻き込みまくりの”悪”であることを際立たせてしまうと思います。

そこで、少なくともやっていいことではないけど、そうなる気持ちも分かる(ジェシーの話)とか、諸悪の根源の描き方(神羅のおぞましい狙い)とか、恨むべき相手の邪悪さ(神羅の上層部のヤバさ)などを、”原作に(微妙に)違和感が出てしまうけど付け足す”のではなく、”別の世界線で生まれた運命の中で起こる誤差”によるものとして描いたのだと思います。

この”誤差”はリメイク版の中で随所に表れており、原作経験者はリメイク版と原作の”誤差”を楽しむことが可能です。
この”誤差”が知るほどに良く描かれていてとても面白いです。

◆クラウドとティファが交わした「給水塔の約束」の一連の流れが分かりやすい”誤差”(別記事で書きました↓)

♦クラウドの性格(ティファとの関係)一つとっても、原作とは微妙に違います(別記事で書きました↓)

まとめ

リメイク版で感じた疑問である世界線の存在について深堀り、徹底考察してみました。

自分の中では完全に整理出来ていてもいざ書いてみると、違うかも?と思うことがあったり、ファンのみなさんと共有し合いたいのに伝わっているのか心配になります。

ただこの[別世界線設定]は考察を進めるにあたって一番確証を持っていて、まずはこれから伝えたかったので書いてみました。

参考にした資料

リメイク版の考察にあたり、今作と原作のアルティマニアを対比に使用しました。

そして、関連作品を考察に取り込むにあたっては、「10thアニバーサリーアルティマニア」がめちゃくちゃ使えます。

ほぼこれに頼ってるみたいなところもある(笑) 

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